2022年3月30日水曜日

江戸の雷神② 敵意

江戸の雷神② 敵意 鈴木英治

 伊香雷蔵は右肩が痛くなり、長崎での幼なじみ不二世と再会した。不二世は九綱拳という唐人拳法の道場の同門だった。薬種問屋日善屋の娘・不二世は富士診庵という診療所の長飛と名乗る医者になって現れた。

 北町奉行・名古屋冬兵衛が心臓を刳り貫いた遺体が見つかったことで相談に来る。調べ始める。匠小僧・玄慈、公事宿・武田屋の主・矢之助を頼る。

 安斎六右衛門が用心棒をしていた三笠屋が病死した。長屋で柳生新陰流のすご腕の刺客に襲われ、長屋を出、雷蔵を頼った。

 仁旺教の宗祖・多顕尼が、自分の病を治すために人間の心臓を取り出してした。多顕尼の弟は賭場の用心棒をしていて雷蔵に斬られていた。多顕尼は雷蔵を敵と思い、刺客を送っていた。多顕尼は老中・松平伊豆守と繋がっていた。用人・若林をつけ多顕尼の住処を見つける。多顕尼は血を吐き死んだ。

 若林は、六右衛門を襲った刺客だった。松平伊豆守は六右衛門が斬った殿の実の兄だった。

 

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