2022年6月26日日曜日

晴明の事件帖②

 晴明の事件帖② 遠藤遼
 賀茂祭と道真の怨霊

 帝の突然の禅譲という事件を契機に、蔵人頭という重責から開放された左近衛中将・藤原実資は安倍晴明との友情を深める。

 婉子の生霊騒ぎ。婉子の夢にほくろのある男性が現れ噛み後を残す。怖くて眠れないという相談を受けた晴明は、ほくろの男性を探す。道長の父の養子になった道信だっだ。道信の婉子を恋う気持ちの現れと解釈した晴明は婉子の部屋の四隅に実資の髪の毛を貼り付けた式を置く。解決した。
 道長の物忌みがあった。晴明が道長を訪れている時、呪いをかけられた瓜が届けられた。そこにいた勧修と丹波医師と頼光によって退治された。瓜の中から蛇が現れたのだった。

 実資が熱で倒れた。
 
 花山院の元で内侍司だった女官が尼僧になったが、色欲にまみれて転落、行方をくらましたと婉子の使いで見舞いにきた典侍が言った。その尼僧・妙春が道長邸の前で行き倒れで発見された。晴明は調伏した。

 安法と道長の女房が、素性の分からない破戒僧・義善の庵に出入りし、邸から金品を持ち出していると教えられた。義善は紀伊国の神の指導を受けている者と名乗り様々な邪法を駆使した。破戒僧では手が出せないような大元師法と口にした。晴明は住吉の神を呼び撃退した。
これらのこと全てに関係する道長が呪いの対象にされていることが気になる。

 道長は、菅原道真の祭りの格を揚げ、祇園御霊会の祭りを質素に行おうとした。晴明は道長に着いたのは道真の怨霊とわかった。晴明は怨霊ではなく道真にもう許せと語りかける。
北野神社が北野天満宮となる。
 
 晴明が地震がくるという。実資は、地震が来る前に女王殿下の想いに応えなければと思う。

 

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