2016年2月26日金曜日

新・包丁人侍事件帖2

新・包丁人侍事件帖2 料理番 忘れ草 小早川涼
 半夏水 文政六年 1823年 皐月(ごがつ)
 大雨が降り出水のため書物が心配で主水は前に世話になっていた天文屋敷にやってきた。金貸し証文を持った多満が殺されそうになる場に居合わせた。主水が居たために殺されず閉じ込められた。惣助たちが見付け助ける。犯人は宇面利三郎だった。行方不明になっている。
 大奥 願掛けの松 新任の御広敷伊賀衆組頭が若く、威張り散らしている。添番にも評判が悪い。願掛けの松に「シュメシスベシ」と彫られるほどだ。惣助と隼人はすぐ動いた。年長の真島が父親の所へ、組頭ではあるが厳しくすると言いに行った。主馬は大奥で毒芹を食べさせられた。
半年以上経って、外記の事件の決着がついた。外記の父は役を退いた。外記に斬られたり、負傷したりした者は改易、知行、禄、屋敷を没収された。新参苛めに加担したものはお役御免になった。
神無月 鈴菜の縁談相手の近森銀治郎が縁談はなかったことに話が付いている。と言いに来る。仲人役の志織の兄も了承していると言う話だった。
 鈴菜恋病 鈴菜は滝沢宗伯の元に通っている。
 麻疹がはやり、鮎川家では小一郎、鈴菜、伝吉、ふき、主水が罹る。隼人の双子の姉弟も罹る。鈴菜の所に毎日大鷹源吾が見舞いに来る。
 麻疹に罹らない薬を高い値段で売っていたものを詐欺で捕まえた。
 源吾が楽しげに人を斬るのに蟠りがある鈴菜だが、業を引き受ける覚悟が無いなら追うのはよせという惣助に、覚悟なぞわかりません。私は源吾さんとともにいたい。と追っかける鈴菜。ゆっくり振り返る大鷹。

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