北町影同心1 閻魔の女房 沖田正午
文政四年
大目付からの勘定奉行の息子・板谷弥一郎との縁談を音乃は断わる。音乃を追い駆け廻す弥一郎を捕まえ、牢に入れたことで北町奉行所同心・巽真之助は同心を辞めさせられそうになる。それを知った音乃はわざと奉行所の前で弥一郎を挑発し、事件を起こさせる。その場に居合わせた目付が弥一郎の業状を大事にしない代わりに真之助を辞めさせないことで取り引きした。真之助が音乃に礼に行く。
質屋に押し込みが入り、子供を人質にし、主人に金を要求する。居合わせた音乃は表で犯人を引きつけている間に真之助は裏から回り捕まえた。
音乃と音乃の父親は真之助の父親と会い、縁談をまとめ、祝言の日を決める。
文政五年 音乃22才 巽真之助に嫁ぐ 音乃三百五十石の旗本の娘
結婚二年後
若い娘が死体で見付かる。相対死とされる。音乃の知り合いだったことから調べ始める。油屋の組合長の席を狙う河奈屋が目の上のこぶ・三枡屋と泉州屋を潰すための仕業だった。泉州屋の次男も殺される。河奈屋の後ろにいるのは弥一郎と旗本・坂本だった。音乃は証拠を見付ける。
河奈屋を捕まえる予定の前日、別の捕物で真之助は殺される。真之助が亡くなってから、河奈屋を捕まえる。
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