2016年2月29日月曜日

髪結い伊三次捕物余話 オール読物

髪結い伊三次捕物余話 オール読物 6月・8月・10月 宇江佐真理
 本になるのを待てなくて読んでしまいました。朝日新聞夕刊連載の「うめ婆行状記」を切り抜いて我慢して読まないで貯めています。一気に読むために。
 
 月夜の蟹 岡っ引きの次郎衛は食い逃げ菊蔵を捕まえた。妹がお金を払い解き放ちになった。菊蔵は水野家の家老見習いに連れ廻されていい気になっている。菊蔵が永井に匕首で切りかかり、家来に斬り殺された。
きいは幼馴染みの嫁入り先の呉服屋に遊びに行った。きいは同心の嫁、おまさは何人も使っている大工の親方の女房、おせんは菓子屋の内儀、おたよは呉服屋の内儀におさまり子供ができた。おたよは箪笥を開け自慢する。おたよは姑に貧乏人は持ち慣れないものを持つと人に自慢する。と言われていた
きいの子・栄一郎が赤ちゃんを噛んだ。赤ちゃんが泣き、謝りながらきいは先に帰る。栄一郎は赤ちゃんが可愛かったのだ。そんなに責められることでは無いと思っている。不破は栄一郎を噛んだ。噛まれれば痛いということを教えたのだという。
 擬宝珠のある橋 伊三次は連れ子どうしで再婚した仲のいい大工の親方の家族を知った。親方・徳次は進吉22才を連れ、内儀・てつは善助22才を連れていた。伊三次は二十年前のてつを知っていた。てつは前夫の父親が蕎麦屋を閉めおいの家に世話になっているのを知り、自分のところに引き取りたいと思うが言い出せないでいた。伊三次は元蕎麦屋の主人の頭を整えた時、蕎麦の屋台っをしないかと話してみた。そしてつにみんなに話すことを進め、舅にも話してみることを進める。子供たちが屋台を造り、一緒に暮らし始めた。
伊三次とお文と吉と三人で食べに行く。
 青もみじ きいとせんは昔世話になったおくに姉の見舞いに行く。精神を病んでいるように見えた。結婚を強いられ、嫌な生活を強いられ、父母にも助けられなかったようだ。
おくにの父親は地方から出てきて商売が上手くゆき成功していた。友達の許嫁と結婚していた。友達も江戸にでて店を持った。友達の息子におゆきを嫁にと言い出され断われなく一緒にさせた。おくには客商売の相手をさせられ、父母に助けを求めても救いだされなかった。
今、向島の寮で好きだった手代に付き添われて療養している。素麺に青もみじを添えることを教えてくれたお嬢さんの思い出が、青もみじが辛いお嬢さんの思い出に変わる。

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