2016年2月21日日曜日

はぐれ名医事件暦(二)

はぐれ名医事件暦(二) 女雛月 和田はつ子
 師走厄 大釜屋六右衛門が、里永克生が医者として泊まり込んでいる時に殺される。家族が殺したくて薬を用意している矢先だ。
 岡っ引き・猪之助親分が番頭・佐助を犯人らしく追いつめる時、娘たちは自分が殺したという。
 犯人は猪之助だった。克生が証拠を出して行く。猪之助は六右衛門の息子だった。母子とも捨てられたから。
 雪中花 大坪藩西山摂津守友成が身請けした八千代花魁を斬り大川に投げ捨てた。八千代花魁を姉と慕うおふゆに頼まれ克生と小田孝右衛門は幽霊騒ぎを利用して友成を隠居するように誘導する。
 初午忘れ 克生と孝右衛門と倉本和之進は川に身投げしようとする娘を助けた。与太者から助けて貰った武士・津山と恋仲になり津山の水村藩の御用達のようになった油問屋「相模屋」は水村藩の言いなりに借金をしてまで油を収めた。借金のために父は首を吊り、母は病で亡くなった。という話しを聞き、水村藩と油代を貸した油問屋の罠と見破る。与太者にからまれた時付いていた手代を付け、中田屋が手代を殺そうとした時にお縄にした。水村藩に行く。津山が家老を殺す。克生は津山を倒す。油は相模屋に運ばれ証文は燃やされた。
 女雛月 若い娘が出産後すぐ殺され川に流された。武家奉公を紹介され行方不明の娘が多数いる事がわかった。紹介者をたぐると殺されていた。克生は奉公に行ったとされる旗本に日参し殺された娘のことでと言い置く。克生は狙われた。相手は克生の兄・正左衛門だった。兄の息子・小太郎が亡くなる。正左衛門は大目付と克生に手紙を残し切腹した。
三千石の平松、五千石の木村の言われるままに動いていた。他の旗本も詮議された。
克生は医術を極める旅に出た。

この後、はぐれ名医診療暦に続くのだ。

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