2016年2月3日水曜日

新・剣客太平記三

新・剣客太平記三 俠気 岡本さとる
 文化七年 狭竜蔵37才 
 望郷 芦田茂兵衛30 狭道場へ入門して一年、九州筑後三池の立花豊前守の領地替えをきっかけに江戸へ出る。居酒屋の住み込み用心棒をしながら道場へ通う。居酒屋で働く女中のおきみの別れた旦那が縒りを戻そうとやってくる。追っ払っていたが心を入れ替え今では武州の金沢で名物団子を作り頑張っていることを聞き、おきみはついて行った。きみ団子
 憧憬 渡り中間の六平35 渡り中間をしていた毛受家の奥様・鈴江30才と息子10世話をやく。毛受家は二百石の旗本だったが、女中が女郎に売られるのを止めようとして喧嘩になり一人が死んだ。家は改易になり腕を怪我して剣術ができなくなり自死した。女中の兄が鈴江を金持ちの隠居に売ろうとしていることを知り、竜蔵は妻・綾と協力してとっちめ、網結の半次親分に渡す。
 旅の続き 大目付・佐原信濃守に頼まれ、陸奥国三春秋田家五万石の城下の剣道道場の対立を収めに行く。佐原家を致仕した真壁清十郎の代わりに猫田犬之助を連れて行く。お金の御陰で流行っている道場を潰した。道場主が年を取り病床にある直心影流黒岡道場の師範代に中川裕一郎を送り込うと思う。補助に芦田茂兵衛も一緒に。茂兵衛は仕官出来るかも知れない。そして猫田に清十郎の代わりに佐原信濃守に仕えるように言う。
 秋葉山まで 竜蔵の祖父・国学者・中原大樹が亡くなった。84才だった。

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