2016年2月14日日曜日

鎌倉河岸捕物控27

鎌倉河岸捕物控二十七の巻 店仕舞い 佐伯泰英
 享和三年 1803年
 豊島屋の十代目十右衛門の名を清蔵の息子・周左衛門が継ぐ。
 加賀金沢藩御用達箔屋・岩鞍屋が店を閉めるという。金座裏は調べ始めた。
 岩鞍屋は金沢の澄屋・加賀澄を買い取り、江戸金箔総請問屋になるつもりだった。岩鞍屋の子供三人が勾引かされ、内儀の実家の両親を自殺を装い殺された。岩鞍屋の財産は巻き上げられ店は潰れ、主・園太郎は拷問を受け死体で見付かった。
宗五郎は加賀藩の侍が関わっていると考え、公儀御用・長俊次に会う。加賀の名が出ないよう内々で方を付けることになった。閉じ込められていた子供たちを助け出した。祖父の功績のため特別扱いの金奉行・纐纈修三郎は死に、園太郎や俊太郎を引き込んだ佳世と俊太郎も死んだ。岩鞍屋には騙して取り上げられた内の二千両は返され、金沢藩御用達として取り引きもされることになった。

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