仇討ち東海道二 足留め箱根宿 小杉健治
矢萩夏之介と小弥太は通行手形を持たない女・おさんと道連れになる。小弥太の姉ということで関所を通ったが後で宿に足留めされた。
おさんは小田原の賭場の貸元風祭の文三から逃げていた。文三を刺し直次と逃げている。夏之介はおさんの話と、追ってきた十手持ちの伝六の話を聞き、文三の後を継ぐ扇蔵と対決する。夏之介は文三が直次に刺されて苦しんでいるのを見て扇蔵が心臓を突いたと言い切る。二人を捕まえてしゃべられては困るので殺すつもりだろうという。伝六は夏之介の言い分が合っているような気がする。用心棒の二人に傷を負わせ、決着がついた。逃げた二人は文三の死とは関係がない。文三は押し込みにやられたことになった。
箱根宿では雲助が二人殺されていた。三人目もやられ、次は松蔵ではないか思われていたが四人目は備州がやられた。備州は松蔵と良く似ているので間違われたと思われた。夏之介は四人が殺され、箱根を出て江戸へ行く松蔵が犯人だと思う。証拠がなかった。が、伝六親分が、出発する前の松蔵をつけ、五十両と匕首の隠し場所を突き止めていた。一月前商人を襲って五十両を二人で奪った。それを見ていたのが備州だった。三人で分けることになったが、松蔵は独り占めしようと、二人を殺すために別な二人を殺して、二人が警戒しないように偽装していた。証拠も出、伝六親分は一ヶ月前の商家殺しと、四人の雲助殺しの犯人を捕まえた。
おさんと三島まで行く。仇の新谷軍兵衛は先に行ってしまっただろうと言う夏之介と小弥太に、直次が軍兵衛は三島にいる。と告げる。直次が探していてくれたようだ。
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