2017年1月21日土曜日

栄次郎江戸暦16

栄次郎江戸暦16 闇試合〈上〉 小杉健治
 連続斬死事件が起こる。印籠が取られていることが共通するが、殺されている者に共通点が無い。八丁堀与力・崎田孫兵衛と徒目付けの兄・栄之進に話を聞きながら、安田を殺したのは島崎、島崎を殺したのは梶木、さらに梶木は沖中を斬り、梶木は何者かに殺された。と考えた。黒幕がいて士官を餌に決闘させられているのではないかと考えた。札差美濃屋が関係していると考えた頃、借金の申し入れにきた安田と島崎が喧嘩になり、用心棒に梶木を雇ったことで三人が死ぬことになったということで決着することになった。
 惨殺死体が見付かる。船で運ばれてきたようだ。深川の木場、和泉橋、栄次郎は次に死体の捨てられる場所と日を予想する。三と七の日と予想すると日を変えられた。
 何者かが果たし合いを仕掛け、賭仕合が行なわれているようだ。書院番頭・岩淵平左衛門の下屋敷へ行く。商家の主が出て行き、長持ちから死体を捨てた。
 梶木と関係があった棒手振りの長吉は賭仕合に誘われた。梶木の妻・小巻を身請けしたく、金が欲しかった。長吉は赤木鬼造という強すぎるという賭試合にでている侍を見に行く。長吉に剣術を教えてくれた多々良十兵衛だった。岩淵は、栄次郎を果たし相手に指名した。栄次郎は長吉に立ち会いの練習相手を頼んだ。果たし合いは栄次郎が勝った。
 書院番士・福沢茂一郎が責任を取って自害したと聞いた。栄次郎は梶木と立ち合ったのが福沢だったのだと思った。その時の傷がために亡くなったのだろう。その後の賭仕合の主導など出来たとは思えない。
 十兵衛は「闇仕合は終わっていない」と言い残す。長吉は十兵衛に薬の行商人を探せと言われた。栄次郎は不審死体を調べてもらった。2ヶ月置きにあった。陪臣も調べて欲しいと頼む。
 

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