もんなか紋三捕物帳 大義賊 井川香四郎
三ケ月藩藩主・森対馬守は殿中で森美作守に斬りかかろうとして御家を取りつぶされた。藩士たちは天下祭りの日、美作守を人質にして桔梗の間にたてこもり三ケ月藩の再興を嘆願した。大久保丹後のもう一人の留守居役権藤も人質同様に部屋にはいり、三ケ月藩の藩士の話を聞く。爆薬も仕掛けてあると言う。大久保丹後は吉宗に敵を欺き、再興を認めるように言う。上様直筆の約定書・再興を認め、罪は問わないことと書く。
紋三の手下が天守台の半地下から十万両を持ち出した伊賀者を見る。
三ケ月藩の元藩士を桔梗の間に案内し、どさくさに紛れて金蔵から伊賀者が金を盗み出す事が権藤の目的だった。
権藤は切腹、三ケ月藩森家は再興、森美作は公金横領が発覚し改易となった。
紋三の命が狙われた。紋三は記憶を無くした。そのために探索していた阿片の捜査も川船改役の武左衛門までしか届かなかった。
小伝馬町牢内で四人が亡くなり、八十人の具合が悪くなった。毒だろうと思いながら調べる途中、紋三は材木の下敷きになり足を骨折したと言われ、材木商の二階に寝ていた。材木商は盗人宿で紋三に調べられていると思い、監禁したのだった。鼬の平八一味が逃げ出す時に紋三が寝ている部屋に火を付けた。情婦が紋三の縛りを解いた。一味は捕まった。
元勘定方与力・今は戯作者・室井玉之介が殺された。殺された理由を調べながら、勘定方を調べていると、勘定奉行・奥平甲斐守の公金着服が証明された。
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