リンカーン・ライムシリーズ⑩ ゴースト・スナイパー ジェフリー・ディーヴァー
アメリカ政府を批判していた活動家・モレノがパナマで殺される。2000メートルの距離から狙撃されたと思われた。
地方検事補・ローレルはモレノ暗殺はアメリカの諜報機関の仕業だという。しかもテロリストとされるモレロは無実だった。ローレルはこの事件を法廷で裁くべく、ライムとサックスを特別捜査チームに引き入れる。
事件の関係者が殺されて行く。ライムはパナマに行くが情報は少なく、海に落とされる。
女子学生が海に落ち亡くなった事件を事故として片づけているのを、殺人と見破り、ローレルの事件の証人暗殺だと言うライムに、パナマ警察は現場写真や弾丸、遺体検案書を渡してくれた。ローレルがアメリカ国民でなくなっていたので一旦は手を引いた。が同時に飛び散ったガラスの破片で切り死んでいたジャーナリストがアメリカ籍だったので調べを再開する。
弾丸を調べ、ローレルが二キロ先から撃たれたのではなく、ドローンのような無人飛行機から撃たれたことを発見した。
また、ローレルが殺された時に側にいたため、飛び散ったガラスで切って亡くなったと思われた二人、取材記者とボディガードが、ガラスではなくナイフで切られて亡くなっていたことも判った。ローレルをテロリストだと告げ、射殺命令が出るように仕向け、側にいるボディガードを殺そうとした者がいることを突き止める。証拠隠滅のため殺しているのもその者からの命令だと分かった。
密告者をおとりにナイフを使う暗殺者・ジェイコブ・スワンを捕まえる。ウォーカー・ディフェンス・システムズ武器製造社の社員だった。社長が黒幕だった。武器の他国への横流しとその為の賄賂攻勢をローレルのボディガードに知られて強請られていた。
情報局の射撃スペシャリスト・シェールズは自分が遠くで安全な場所にいて無人飛行機で人を射殺し、関係のない人を殺したことに悩んでいた。二人を自分が殺していないことに少しは安堵した。
ライムの分析で、ローレルの友人が、爆弾を積んだ貨物船でアメリカ製油の掘削リグを爆破することをつかみ、シェールズは無人機を飛ばし、爆弾を積んでありそうな貨物船の前部船倉を狙いミサイルを発射した。五百メートル手前で製油所の爆破を阻止した。その前にボートで逃げた乗組員達を、投降させた。ローレルも仲間だった。これを皮切りにいろいろ計画されていたことも分かった。シェールズは無実の人を殺したわけではなかったことが分かって安堵した。
サックスの足の関節炎のことが警察上部に知れ、サックスは現場から外されそうだ。ライムはサックスに手術を奨める。サックスは手術を受けた。
ライムは右手を動かせるようになった所で手術を止めようと考えた。
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