法医昆虫学捜査官④ メビウスの守護者 川瀬七緒
西多摩地区でばらばら遺体の一部・両腕の上腕部と肘下、右手首から下が見付かっている。岩楯祐也警部補は、袋がないのが不思議だといい、赤堀は上から投げられた物では無いという。今回の相棒は牛久弘之巡査長30才、山岳救助隊員、生活安全課兼務。見付けたのも牛久だった。
解剖医・神宮先生は死亡後十日ぐらいと発表する。赤堀は虫を調べた結果二十日経過しているという。解剖医の言う六月三十日前後が死亡日だとされた。が十九日だった。他の遺体が見付からない。赤堀はたぬきが埋めてある遺体を掘り返し自分のつかに持ってきたと考え、たぬきのつかを探し「たぬき道」を探す。捜査班が捜査している所と反対側だ。雨の降る音が目標と言う。雨の降る音、ウジが落ちる音だった。遺体は見付かった。
遺体の一部が国分寺の公園で見付かった。
村には、車から娘のかばんを引ったくり娘を引きずり殺してしまい、刑務所から出てきた男44才・中丸が父母と住んでいた。アレルギーがひどくやっと治った自然派の親子・一ノ瀬が住んでいる。香りのスペシャリスト・綿貫がいた。
6月19日、空港から蘭の花を持ってきた男がいた。綿貫ちづるは香水を作る為に男を殺した。男の死亡直後の流動血、消化しかけたあんず、胃袋の中身、膵臓の酸、が必要だった。血液を抜いたことを隠すためにばらばらにした。死因は毒殺、バジルから採れる精油・リナロールで殺し血と混じり合った香気成分を取出、香水の材料にした。
全く証拠が無い。中丸がちづるを庇う為全て自分がしたと言う。証拠も中丸を指している。中丸が嘘の証拠を残している。香水の原液は見付からない。会社は香水の成分も原液の提出も拒否。綿貫は逃げ切ってしまうのか。香水が売り出され一ノ瀬の息子がイメージモデルをやっている。赤堀の香水の材料も綿貫が認めても証拠はないままだった。
岩楯の妻は実家に帰ってしまった。
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