2018年5月15日火曜日

剣客旗本春秋譚

剣客旗本春秋譚 鳥羽亮
 青井市之介(二十後半)は、一年余り前に御徒目付の友人糸川俊太郎の妹・みつ20と一緒になった。非役のままだ。市之介の妹・佳乃は御小人目付から御徒目付になった佐々野彦次郎に半年前に嫁いだ。
 市之介は母・つるの兄・御目付・大草主計の頼みで、北町奉行所定廻り同心原島と岡っ引きが殺された事件の手助けを百両で受けた。
 原島は商家の主と手代が殺された事件を調べていた。殺しを請け負う元締めがいるようだ。屋敷の中間部屋で賭場を開いていた三百石の旗本・木梨が、殺し屋として雇われていた。料理屋・大黒屋が窓口で隠居・権兵衛が元締めだった。権兵衛の隠居所で権兵衛を捕まえ、大黒屋で殺し屋を捕まえる。逃げた木梨を屋敷側で市之介が対決し紙一重の勝負に勝った。
 話しを聞いた大草は市之介も非役であることを心配した。

0 件のコメント:

コメントを投稿