辻占侍〈二〉 呪術師 藤堂房良
呪殺 師匠・白浪が呪いがかかっていると青浪に送り込まれた鳩六が熱を出し亡くなった。他にも同じような状態で亡くなった者がいた。鏑木左京之介、巳之吉は呪殺出来そうな呪術師を探す。巫女の神姜にたどり着く。神姜には伊賀の抜け忍・葛城がついていた。葛城は左京之介の命を狙い反対に殺されるが、死ぬ前に神姜が殺すわけではなく、自分が毒を耳に流し込むと言い、巫呪を人助けのために使って欲しいと遺言する。神姜は判ったようなふりをするが、葛城を殺した左京之介を憎み、術をかける。神姜を探している時に出会った呪術師の無峰に呪術を解いてもらう。神姜はいなくなった。
左京之介には何者かが殺し屋を送り込んでいた。呪術をかけられた時に衛藤兄弟が現れるが、左京之介は何も判らないまま兄弟を倒していた。
自鳴磐師(とけいし) 自鳴磐師・喜平次が亡くなり息子・喜助が上方から帰ってきた。喜助の命が狙われていることを知り、左京之介は喜助の用心棒になる。喜平次が持っているはずの図面が公儀から狙われていた。喜平次の隠し場所を左京之介は見付ける。図面は大名家から作るように頼まれた鉄砲だった。喜助は図面をみんなの前で燃やす。公儀も大名も手を引く。喜平次に鉄砲作りをさせたくなかった友達の常吉に殺されていた。
有馬家けの用人に頼まれた是枝市十郎は、自分の妾の弟・忠弥が左京之介の弟分のようにしていたので、左京之介の所から有馬家の借用書を盗むように命じた。忠弥は左京之介に相談する。左京之介は是枝を倒す。これからも力を借りる前金だと言って左京之介は八千両の有馬家の借用書を鉄拐に渡す。
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