2018年5月18日金曜日

百万の手

百万の手 畠中恵
 音村夏貴は時々過呼吸の発作に見舞われる中学生。親友・日野正哉の家が火事になり両親を助けようと飛び込み三人が亡くなった。携帯電話から正哉の声がしてふたりで火事の真相を調べる。夏貴の父親は亡くなり、母親と二人家族だが、母親の婚約者・東が現れる。夏貴の家も燃え、正哉の携帯も燃える。
 夏貴と正哉が生まれたのは四神市の四神病院、産科が有名な病院だった。正哉は人口受精で生まれていた。正哉の親の凍結受精卵で生まれた女児・片岡和美がいた。正哉の父は和美とのDNA検査をしていた。それらの証拠品を燃やすために日野家に火を付けられた。片岡家は東京に引っ越した。誰かが知らなかった人に教えている。中学生・田崎が自殺した。父親は柴原医師を恨んでいた。
 夏貴は柴原の始めて成功したクローン人間だった。柴原は田崎に殺された。
東と夏貴は柴原のデーターを入れたDVDを手に入れた。柴原の成功の断片を知っている赤木は柴原のデーターを欲しがった。柴原の研究だと知っている夏貴たちを病院の地下研究室で殺そうとする。水をかけると燃える液体をまかれ火の海となる。赤木も死ぬ。
 赤木の暴走を見ていたのは院長、他産科の医者達だった。夏貴たち親子の死を願い、DVD
を狙っていた。夏貴たちは逃げ出した。
 正哉の墓の前でDVDを砕いた。
 
 
 

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