2015年8月30日日曜日

鬼役15

 鬼役15 手練 坂岡真
  矢背蔵人介が橘右近から下された密命は真壁八郎左衛門を殺すことだった。調べて行くうちに真壁は悪を調べて行くうちに手を汚さなくてはならなくなっていた。また、娘の目を治療のためお金が必要になってしまったのだ。蔵人介は代検使・岩室軍兵衛が黒幕なのをつきとめ、仏具商大和屋と雇われ浪人・月夜野兎之助を殺すが、真壁は斬らず斬ったことにした。
雪白対決 嘉祥の儀に使用される砂糖をめぐって、讃岐国高松藩と阿波国徳島藩が対決した。十年前蔵人介は砂糖の判別を依頼され讃岐の砂糖の干菓子に毒が混ぜてあるのを見抜いた。徳島藩蜂須賀の家臣により企てられたと判明する。大目付は蜂須賀家の御膳所頭が自死し、国許次席家老が砂糖問屋に尻を掻かれたと判断した。蔵人介に密命が下った。
 また、砂糖対決をする。またもや蜂須賀家の次席家老と砂糖問屋鳴門屋となった、元次席家老の息子が手を組み、幕閣に賄賂をばらまきやらせ審議を行なった。彼らは鬼役の影の仕事を知っていた。蔵人介は調べ出し、次席家老、鳴門屋を殺し、嘉祥の日、鬼役の影の仕事を漏らした罪で御小納戸頭取・園部土佐守富茂は心臓発作のようにみせて殺された。砂糖は阿波の物が使われた。
 鎌鼬の女 若い女の勾引かしが頻発していた。勾引かされそうになった女を助けた蔵人介は憎まれ彼らに捕まってしまう。人足寄場が悪の巣窟になっていた。同心から与力まで仲間になっていた。捕まった女は女寄場にいた。誰も正体を知らない鎌鼬の三次が頭で頭の情夫おりょうの手引きで蔵人介は逃げ、三十人を倒し女を助ける。同心、与力までは捕まったが、三次は見付からない。蔵人介は始めに助けた女の父親が三次だと見抜いた。

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