2015年8月8日土曜日

忘れ草秘剣帖2

忘れ草秘剣帖2 流れ星 森詠
 鏡進之介の代わりに斬られたお吟は進之介のことを話す。進之介は断片を思い出すが何も解らない。
 薩摩藩は斉彬と久光のどちらを藩主にするか藩内で争っていた。重豪の子・斉興が現藩主で重豪お気に入りの孫・斉彬よりも愛妾・お由羅の子の久光を藩主にしたがっていた。お由羅は斉彬派を潰すために黒の手組を組織した。対抗するために忘れ草を創った。という。
 幕府の命令で斉彬が藩主に就いたが、斉彬の世継ぎは次々と亡くなり一歳にならない哲丸だけが残っているという。また、斉彬には隠し子があるらしい。それを知っているのは忘れ草の頭・進之介の父親・江戸留守居役鏡辰之助だった。
 辰之助と母・志乃・弟、妹死体で見付かる。それを聞いた進之介は由羅の隠れ屋敷に行き斬られた。忘れ草の者が川船に乗せて川に押し出し力尽きた。進之介の行方は判らなくなっていた。やっと見つけ出した。ということだった。お吟はいなくなった。
 進之介は大原一真から剣術を習う。
 宮田屋惣兵衛の用心棒として江戸へ行く。勝海舟と長州藩の長井雅楽時庸を紹介され勝に西郷に鏡進之介のことを頼まれていた。と言われる。
 夜、お吟が新のお頭に会わす。と呼びに来る。西郷隆盛だった。そして進之介が斉彬の隠し子だと言う。 つづく。
 
 

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