2015年8月16日日曜日

素浪人半四郎百鬼夜行【零】 

素浪人半四郎百鬼夜行【零】 狐嫁の列 芝村凉也
 榊半四郎が江戸に出るまでの話し。
 家は鷹羽家より以前の加総持家に仕えていた。鷹羽家の初代に山方配下ではあるが士分に取りたてられ刀の所持を許されていた。
 父は山の鉄砲水で亡くなった事になっている。遺体は見付からなかった。お殿様のお声がかりで父親の上司・中尾伴内に預けられた。12才から18才まで過ごす。
 三谷良衛の道場へ通う。
 中尾家の娘・志津がオオヒトに連れていかれるのを追いかける。オオヒトは半四郎を待っていて二人を元の場所まで戻してくれる。三年ぐらいの間時々握り飯をその場所に届けた。誰も持って行かなくなって止めた。
 刀を買った。その道具屋を探すが見付からない。必要な時現れる道具屋。
 役目で奥山に入り、山神と言われる大熊に遇う。半四郎は刀を掲げ熊に対する。熊は逃げて行った。上司・氏家は怪我をし亡くなる。みんなで亡き骸を運ぶ。
 志津は請われて上士の家に嫁する。新しい殿に手籠めにされ、実家に戻る。離縁状を貰ったにも関わらず、殿様の所望により帰るように言われる。中尾家は断わっていたが、殿の命令では断われまい。と言う言葉で志津は自死する。
 半四郎はいつももう一人の自分と話していたが、もう一人の自分は志津と共に行き、もう一人の自分と話すことはなっくなった。
 殿の前で剣道の試合が行なわれた。志津の結婚相手と真剣で戦う事になった。半四郎を殺すつもりだったが、半四郎は浦山高則の両手を切り落とす。半四郎は藩を出た。


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