口入屋用心棒30 目利きの難 鈴木英治
湯瀬直之進は佐賀大左衛門から剣術道場の師範代のはなしをもらった。倉田佐之助と沼津家当主真興の弟房興の警護役の川藤仁埜丞を誘った。大左衛門と会う日、大左衛門は目を斬られる。直之進は大左衛門の警護に付き、佐之助は大左衛門が三ヶ月前からこちらに会った人に会い、犯人を捜す。
岩清水家の用人・三船象二郎は、佐賀に刀の鑑定を頼みどれを贈り物にするか選んでもらった。岩清水家は若年寄・遠藤信濃守に関の孫六を送る。信濃守が眺め飽きた頃、御箪笥番・波多野展兵衛に偽物と取り替えてもらった。波多野が象二郎を呼び出し、信濃守が刀を見、佐賀に鑑定を頼もうとしていることを伝える。象二郎は鑑定が出来ないように佐賀の目を斬った。象二郎に付いている小者が波多野を殺した。
佐之助は象二郎に会い、遠藤に会い、象二郎が怪しいと睨んだ。本物の刀の持ち主を殺しに来た時に阻止し、遠藤に会わせた。象二郎は自死した。象二郎の若党も自死した。
佐賀の目は、少し見えるように回復した。失明は免れた。
0 件のコメント:
コメントを投稿