2015年11月18日水曜日

天女湯おれん

天女湯おれん1 諸田玲子
 石榴口の上に天女が舞っている破風を上げる、天女湯は商家の旦那に女を斡旋する裏家業もしていた。
 近所で辻斬りが起こった。同じ頃、天女湯の裏に浪人が隠れ潜んでいた。おれんは匿う。新村左近という亡くなった元恋人の名で呼ぶ。辻斬りの犯人が気になる。情報を持っている杵七10と探していると、犯人がおれんの家に押し込んできた。左近によって捕らえられる。辻斬りだけでなく、盗賊の仲間でもあたので盗賊の仲間も捕まった。
 大黒湯の主が天女湯に言いがかりを付けてくる。おれんの養父利左衛門が大黒湯から持ち去った盗賊の隠し金を探していた。おれんは知らない。庭を掘り返し探していたが見付からなかった。
 左近は藩の不正を調べていた。竹馬の友が追ってとして現れるが斬る。調べた事を殿様に知らせるため国許に帰る。最後の夜、二人は結ばれる。
 おれんの母は武家に辱められ自害した。犯人を植木屋の息子と決め事件を終わらせたのは吟味方与力・仁村左近の父親だった。仁村左近は次男となっているが、これがはじまりでは嫡男になっていた。
 岡っ引き・栄次郎は辻斬りに殺された松吉の女房・おきみと所帯を持った。

0 件のコメント:

コメントを投稿