表御番医師診療禄6 往診 上田秀人
矢切良衛は寄合医師に転じ、長崎への遊学を認められた。
京での宿泊場所を大目付松平対馬守に指示され、大奥山科の背後にいる者を探るように言われた。良衛に女忍びが付いた。
名古屋の薬問屋に良衛から宝水を盗んだ吉沢がいた。良衛は気がつかない。
良衛は師匠・名古屋玄医の病気見舞いに行き、公家・久我通誠の往診に行く。通誠から公家衆のいろいろと武家との繋がりを聞く。
松平の指揮下の宿の女将は敵対している京都所司代・稲葉丹波守と繋がっていた。山科は袱紗屋→元権大納言・松木宗条→霊元天皇第四皇子・朝仁につながる。稲葉の小細工に寄って、良衛は第二皇子に繋がる愛宕が、山科と繋がると大目付に連絡する。良衛を襲った者が残した、山科から愛さまに送った手紙も同封する。
京を出発した。
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