2015年11月17日火曜日

天女湯おれん

天女湯おれん0 これがはじまり 諸田玲子
 文政十二年 三月二十一日 神田佐久町河岸から出火した火事でおれんの養父・利左衛門は死んだ。おれんの元恋人・新村左近も利左衛門を助けに行き、怪我をしてその後亡くなった。
 おれんは利左衛門が持っていた土地と湯屋の沽券を使い、利左衛門の商家の友達や奉行所からお金を借りて、湯屋を建てる。
 裏の長屋の持ち主や大家も火事で亡くなり、長屋が建てられないと聞く。元の持ち主の質屋の娘は叔父に吉原に売られていた。おれんは娘を探している時に、弥助と出会い、与平夫婦と出会う。与平は元泥棒だった。叔父の所から土地の証書を盗んでいた。長屋の土地に幽霊騒ぎを起こし、みんなで野宿をし、間に町方が入った。役人が入ったことで裏質屋を営んでいた叔父はいなくなった。怪我をした質屋の番頭を探し出す。番頭に証書ヲ渡す。番頭は店の土地と質屋の権利を売り娘を助け出し、長屋の土地の権利を持って王子へ連れて行く。長屋があった土地にまた長屋が建った。弥助、与平夫婦、権助も長屋に移る。権助は佐渡の水汲みポンプを作り、湯船に水を入れる装置を作った。

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