2015年11月9日月曜日

末世炎上

末世炎上 諸田玲子
 橘音近 大内裏の門の警備人が、行き倒れの髪奈女を助けた。髪奈女は貧民街の娘だが少年たちに攫われもてあそばれて記憶を無くした。乗り移ったように夢をみる。二百年前の小野篁等が出てくる、自分は吉子と呼ばれる。現世を忘れ吉子の話を聞いて、吉子の素性を調べて行くうちに、現在の放火事件の解決に行きあたる。烏羽玉が御導師を身を犠牲にして先祖の仇をうち吉子になっていた髪奈女を助けた。その時、髪奈女は元の貧民街の娘に戻っていた。髪奈女を吉子にならせ過去を見せたのは篁の笛の一部だった。
 守った東宮尊仁親王が後三条帝になり新東宮は後三条帝の皇子・貞仁親王になった。
 音近は東宮職へ移り、大進になった。従六位上になる。十年後少納言になった。
 在原風見 音近と知り合い大江匡房の元で御導師等の放火を防ぐ。蔵人になった。
 

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