12番目のカード ジェフリー・ディーヴァー 訳・池田真紀子
ハーレムの高校に通う16才の少女・ジェニーヴァが博物館で調べものの最中に男に襲われる。機転を利かせ難を逃れるが、聞き取り調べの最中に博物館の館長が殺された。レイプ目的と思われたが、ジェニーヴァが、先祖の解放奴隷・チャールズ・シングルトンの関与した百四十年前の事を調べているために狙われたものだった。
執拗に狙われる。本当に狙っているのが誰か判らない。
百四十年前、チャールズは農園を持っていた。資産を有する黒人が命を狙われるため、隠していた。奴隷解放基金を盗んだという濡れ衣を着せられ捕まっているうちに、農園を取りあげられていた。農園はマンハッタンの一等地六万平方メートルあった。
ライムたちは、チャールズの土地所有、濡れ衣を着せた張本人、を調べ出した。農園を土台にして現、サンフォード信託銀行が成り立っている。チャールズの直筆手紙、涙からDNA の検出、公的書類、訴訟の用意をする。
和解金を解放奴隷の子孫に分配する チャールズ・シングルトン信託基金の設立準備をする。
ライムの右手が動いた。
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