ふたつぼし 壱 中谷航太郎
矢萩兵之介 神田の餓鬼大将。八才で父を亡くし、仇を教えて貰うために峯岸一鬼について賞金稼ぎをしながら剣の腕を磨く。
矢萩一郎太 兵之介の父親 町道場の師範代を務める浪人
高杉隆一郎 本所の餓鬼大将 五千石の旗本の長男 兵之介が野試合した相手。野試合の後父が殺されたが、兵之介は記憶がない
兵之介は野試合から十年たち江戸に帰った。十年前の真実を知る。高杉家の長男が浪人の息子と相討ちになったことを知られないために駆け付けた一郎太は殺された。高杉側の人間だった峯岸は一郎太を斬った者を倒し、兵之介を鍛えるために旅にでた。
隆一郎の父・玄之丞を狙うが失敗する。隆一郎を捕まえ、玄之丞を呼び出し、命を狙う。隆一郎が解放されたことを知った玄之丞は逃げる。峯岸は玄之丞が用意した弓矢によって死ぬ。高杉家の用人が兵之介の根付けを見、隆一郎の双子の兄弟であることを言い、兵之介が知り、母、姉の前から姿を消す。
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