2016年10月7日金曜日

かけおちる

かけおちる 青山文平
 柳原藩 阿部重秀、中山籐兵衛、森田啓吾 鮭の種川、藩の興産
重秀の妻・民江が二十年前に欠落し、重秀は女敵打に出た。民江は死んだことになっているが、籐兵衛のところで預かって貰っている。婿の長英は江戸にいる。武人だが殖産、興産に変わった。養蚕技術の本の買い入れで騙され、騙した者を斬り、藩邸に戻り切腹する。国許の重秀の娘・長英の妻・理津は長英が畑違いの役についているためいつか切腹するようなことになると思っていた。長英が女敵打に出れば切腹するようにはならないと思い啓吾と欠落することにする。重秀が気付き二人のそんな話を聞き、重秀と民江も一緒に脱藩し、長崎へ行く。啓吾がまとめた鮭のこれからの事をかいた書物を籐兵衛に託した。藤兵衛は家老に差し出し重秀、啓吾の話をすると、長崎への視察ということにしてくれた。
 家老は温情ではなく、重秀と切れてしまったら困ると考えた。

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