八丁堀吟味役「鬼彦組」⑪ 顔なし勘兵衛 完 鳥羽亮
自ら捜査にあたる与力・彦坂新十郎。彼のもとに同心が集い、協力して事件を解決する。彦坂組、またの名を「鬼彦組」という。
辻斬りに見せかけた廻船問屋「黒田屋」の殺しを調べて行くうち、誰も顔を見たことがない勘兵衛を頭とする殺し屋が存在することが判った。定町廻り同心・倉田佐乃助、根津彦兵衛、利根崎新八等も命を狙われる。新十郎を付ける者がいるのを見た倉田の妹・きくは新十郎に知らせるために付いて行き新十郎に駆け寄り斬られる。新十郎はきくと一緒になることを決意する。新十郎も手傷を負うが応援があったため敵は逃げた。
勘兵衛の隠れ家をつき止め捕縛する。勘兵衛に殺しを頼んだ者、勘兵衛たちが殺した事を知っていた者も捕まった。
新十郎は倉田にきくを嫁に迎えたいという。倉田も異存ないと答えた。
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