2017年4月6日木曜日

茜の茶碗 裏用心棒譚 

茜の茶碗 裏用心棒譚 上田秀人
 小宮山一之臣は相馬中村藩六万石の家臣だったが、家光拝領の茜色の茶碗を盗まれ、茶碗を探すために浪人になり、盗人の用心棒をしていた。用心棒をする変わりに入った家に茶碗が無いか見てもらう。この前入った長崎屋でよく似た茶碗を見た。志野焼の茶碗だった。
 相馬因幡守は相続したすぐに飢饉が起こり幕府から五千両借りた。田沼主殿家老から茶碗を見せて欲しいと言う申し入れがあった。因幡守は茶碗を預ければ五千両も返さなくても良いかもしれない。と考え茶碗を早く探せと下知する。江戸家老・浜主計が小宮山に後十日と日を切る。見付からないので長崎屋の偽物で良いということになる。長崎屋から盗み出し浜主計に渡す。
 田沼は相馬因幡守の様子からおかしいと思い、探らす。相馬は偽物を持ってくるかもしれないと判っていた。偽物を持ってきた。。もう相馬藩は自分の言いなりだ。と思う。
浜主計は小宮山に田沼家から茶碗を盗み出せという。小宮山は後、口封じされるだけということもわかっている。
 茶碗を見付けた。盗賊が協力して本物の茶碗を盗み出し、盗賊が商家の主人に化け茶碗を田沼家に持って行く。帰参しないと決めた小宮山だ。田沼は相馬を呼び本物を見せ偽物を返す。小宮山は藩からの上意打ちの相手を倒す。
 

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