2015年2月26日木曜日

道具侍隠密帳

道具侍隠密帳 四つ巴の御用 早見俊
 天保六年 1835年 10月 能登川清兵衛安高25才 高森家次男 能登川家に婿養子に入る。 姑・君江 妻・美佐
 能登川家は五番方小十人組 太郎左衛門安貞は番頭だった。禄高千石、役料五百俵屋敷も番長の千坪を超す敷地だった。清兵衛が小普請入りになり、百俵十人扶持を支給され、百坪にも満たない本所の屋敷に屋敷替えになった。
 峰介は高森家の小者だったが、清兵衛が連れてきた。いろんな道具を作る。
 清兵衛は御側衆・上野権十郎久唯より裏の仕事を言い付かる。将軍世子家慶の命のようだ。娘が家斉の側室になった小納戸頭取・大原石堂を殺せというものだった。返事はきっちり調べてからということ。
 石堂は役目の斡旋に金子を受け取らない。病人の為の施薬院を作っている。懐に入って調べる。津坂左馬之助がいた。老中・真鍋備前守の命で忍び込んでいるようだが、石堂と真鍋の共倒れを狙っていた。
  阿片を吸引した施薬院の暴徒が札差を襲い、石堂が鎮圧に当たり、老中真鍋も急きょ駆け付けた。暴徒はゲベール銃を所持し石堂と真鍋は命を落とした。お千代と津坂は暴徒を指揮し、乱戦の最中死んだ。抜け荷を行ない阿片とゲベール銃を提供したとして遠州屋三津五郎は北町奉行所に捕まり打ち首になった。
 使った道具 八方手裏剣 鉤繩 撒き菱 頭に風船がついた覆面風船は鴨の形 
鎖帷子 先から鎖で繋がった分胴が飛び出る十手 先が飛び出す煙管は失敗

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