2015年2月1日日曜日

料理人季蔵捕物控26

料理人季蔵捕物控26 恋しるこ 和田はつ子
 師走魚 両替商千田屋の亡き主人の供養の生鮭料理に行き、結婚のお祝いに珊瑚の簪を贈ってくれたのは父のような気がすると主人の娘に言われる。季蔵は調べてみる。見付けた人・勇吉に殺人の疑いが掛かっていた。同じ長屋の五助とで調べ、犯人を見付ける。長屋の住民を追い出すための殺人だった。大家の源造と手に掛けた中島が処刑されたが、未だ黒幕がいることが判る。
 兄弟海苔 江戸一番の海苔が出来たと浅草屋の新吉が海苔を持って来てくれた。新吉には赤ん坊時に神隠しにあった弟がいた。
 五助は中島が処刑され、あれて喧嘩をし、人足寄場おくりになりそうだ。季蔵は五助の生い立ちを調べる。五助は浅草屋の次男だった。浅草屋は五助が人足寄場に送られないように働く。五助は岡っ引き松次の元で下っ引きをすることになった。
 勇吉は千田屋の女将と娘に会う。
 新年薬膳雑煮 季蔵が作りに行った先・薬種問屋鈴鹿屋で雑煮を食べた内儀と奉公人・南美が死んだ。季蔵と養女さつきが疑われる。季蔵が調べると、さつきと結婚する予定の長岡仁太郎とさつきの未方のように振る舞っていた奉公人・滝の仕業だった。二人は親子だった。さつきを犯人に仕立て、鈴鹿屋を我が物にするつもりだった。
 恋しるこ 人足寄せ場から骸が出た。15年前人足寄場から姿を消した元火消しの英次のものだと思われた。英次は生きていた。許嫁だったお奈津と漁師になって住んでいた。出てきた骸をコッソリ引き取り供養し、姿を消した。骸は英次と思われたまま。
 15年前の事を調べているうちに口入れ屋の龍太郎が浮かんだ。源造を操っていた黒幕だった。処刑された。
 

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