仮死状態で地中に埋められていた城台優枝は白兎に助け出される。
ばらばらだった城台の家族が修復される。
優枝が幼い頃、母と出て行った赤ん坊だった弟が25才になっていた。一年前から父の下に帰って、カバン作りの職人の修行をしていた。
母は病気で優枝に会いたがっていた。二度目に倒れてから父が看病していた。
優枝は母と話しをしていて、昔、白兎に会った事を思い出した。溺れた優枝を助けてくれていた。
母は亡くなり、意志を持って生きたからちゃんと死ねる。二十年前に亡くなった人の魂を連れて行った。
優枝は一緒に死ねなかった日出彦が自分を埋めた後死んだ事を知った。優枝が覚えていると言った事であの世に行けた。
生きている実感の無いものは死んだ事さえ判らない。
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