2015年2月24日火曜日

白兎3 4

白兎3 蜃楼の主 あさのあつこ
 三島爾(みつる)夏の終わりに16才になってから怖ろしい夢をみるようになった。夢をみた日には近くで通り魔事件が起こっていた。爾は自分が人を殺しているのかと不安になる。三回目だった。三人目の被害者は看護師の母親の退院したばかりの心臓病の五才の患者さんだった。葬儀に行く。少女の死ぬ間際の顔が浮かぶ。一人目の被害者の顔も見た。
 白兎という同級生が現れる。白兎に人の話を聞くボランティアに誘われる。爾は死んで行く者のかそけき声を聞く事が出来る。
 爾は三人目の被害者の母親を好きになる。母親・月子は爾が犯人ではないかと疑い食事につき合う。月子と一緒にいる時に爾に、友達・達樹から電話が掛かる。達樹は母と父を傷つけていた。爾も切られる。達樹の中に平安時代に夫に思いを残したまま死んだ葉黄女が乗り移り近所の人を殺していた。白兎が葉黄女を連れて帰る。達樹は精神鑑定に掛けられる。
 冬、爾の傷が治った。月子はケーキ一つ残していなくなった。

白兎4 天国という名の組曲 あさのあつこ
 山の中腹にある豪華なホスピタルで看護師長をしている仙道千香子はオーナーに信頼されている。
 土砂崩れでホスピタルが孤立してしまった。先の短いオーナーは、千香子に遺産の半分を残すので、このホスピタルを継いで欲しいと言う。後の半分を今いる人たちで分けるようにと言う。通れるようになった時に弁護士に遺書を書くと発表する。
 そんな中で、看護師が一人殺され、オーナーも殺される。看護師を殺したのは、医者との不倫を知られ殺された看護師に脅された看護師だった。
 オーナーを殺したのは仙道千香子だった。オーナーは昔、父親が母を殺した理由を作った母の不倫相手だった。

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