2015年2月16日月曜日

塩谷隼人江戸常勤記1

塩谷隼人江戸常勤記1 還暦 牧秀彦
 摂津尼崎藩四万五千石 櫻井松平藩主・松平遠江守忠告 63才
 江戸家老・塩谷隼人 60才
 文化元年 1804年 三月
 昨年側室・お百合の方が懐妊し男子出産、忠告はこの子に家督を譲ると言い出した。が、国家老・酒井重蔵の子だと判った。何度も刺客を放たれた隼人は返り討ちにし、重蔵は切腹とし、完全決着をつけた。御家騒動が収まり隼人は隠居願いを出すが却下される。
 隼人の憩いの場は船宿「海ねこ」だ。主人・治平42才。18才の里という後添えを迎える。里の姉・元芸者・琴・28才と、治平の甥・船頭・竜太21才も一緒に住むことになった。
 百合の方25才と子どもを斬るように命令された笠井辰蔵27才だったが、一緒に江戸へ逃げてきた。追いかけてきたのは百合の口から酒井の一派だったことが判るのを恐れた濱田大膳だった。日比野左内も登場し一件落着。笠井は百合と子どもと共に佃島で漁師になる。
 隼人の竹馬の友・60才で若衆髷の額田五郎右衛門が刺客として送られてくる。国許で勘定方だった峰山にも命を狙われる。誰か黒幕がいる。


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