2016年3月25日金曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎20

風烈廻り与力・青柳剣一郎20 夏炎 小杉健治
棒手振りの峰吉は同じ長屋の幼馴染みおちかと言い交わした仲だったが、おちかは呉服問屋「大津屋」の若旦那に見初められ嫁になった。心変わりしたおちかを許せない峰吉は二人を殺そうと押し入る。植村京之進の調べに峰吉は心変わりが許せないと言うばかり。おちかは言い交わした仲ではない。と言い、同じ長屋の者もみんな峰吉とおちかはそんな仲ではないという。
峰吉が牢に入っている時に火事があり、解き放ちになる。峰吉は吉松と一緒に逃げる。峰吉は音次郎とおちかを狙うが近づけない。峰吉は何者かに監禁される。徳三に助けら出され、次の日の夕方回向院に行った所、門前で何者かに刺される。命は助かる。
吉松は回向院に帰らなかった。女と心中死体で見付かる。
徳三は三十年前に大事件を起こし、死んだとされる侍だった。剣一郎は過ごしてきた三十年に興味を持つが、聞くことは出来なかった。
剣一郎は峰吉を狙った刺客を雇ったのが大津屋だったことを明らかにした。刺客になったのは質屋殺しを吉松に自分の代わりに自訴させた吉松の姉の旦那だった。

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