文政六年 1823年
赤目小籐次と北村りょうのお披露目をした。小籐次は須崎村に住み、芝口新町の新兵衛長屋の仕事場に通うことにした。
駿太郎は実父が小籐次が討った須藤平八郎であることを知った。
正月の終わり、万八楼で大酒会が開かれた。小籐次は行司で出席するが、決勝が近づき小籐次が大杯の酒を飲むことになった。大杯で前が見えなくなった時、小籐次が狙われる。三人の刺客が現れる。刺客二人は「赤目小籐次 酔い剣」で仕留めた。
新兵衛が日蓮宗のお題目を唱えるため、新兵衛の代参でお夕が身延山久遠寺へ詣でることになる。小籐次とおりょうと駿太郎と四人で行く。小籐次の母が身延山の手前の鰍沢の出で、父親と行ったことがあった。久遠寺に数泊する間に刺客の生き残り雑賀衆再興の夢をみる阿波津光太夫芳直を倒す。
帰りは富士川を船で下る。
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