浮世絵宗次郎日月抄 夢剣・霞ざくら 門田泰明
美雪20才 駿河、田賀藩四万石 御中老六百石 広澤和之進の妻だったが、田賀藩にお家騒動が起こってすぐ、一方的に離縁され、旗本六千石西条家、大番頭西条山城守貞頼のもとに帰っている。
浄善寺の茶会のあと美雪は和尚から宗次27才を紹介される。本郷清継・御側衆七千石本郷甲斐守清輝の嫡男27才が、宗次が書いた美雪の絵が欲しいということだった。
刀商百貨「対馬屋」で、作造が二年かかって作った剣を貰う。宗次対馬守作造 と銘する。その夜、柿坂作造死す。宗次は進吉に対馬屋を継ぐように言い、大刀に銘を入れ、小刀を作るように言う。
駿府城御庭忍び「葵」に襲われる。数人を倒す。葵の筆頭与力は本郷清継だった。清継から果たし状が来る。清継は私情で美雪から手を引けという。清継は破れた。私情ばかりでは無かった。尾張藩二代目藩主・光友の子・宗次が、邪魔だと思う幕閣の命令でお命頂戴となったのだった。
田賀藩のお家騒動がいい形で収まった。和之進と父親が再婚を願いに来たが、貞頼は妻を守ろうとせず、離縁の形をとったことが気に入らなかった。美雪は断わる。やっていた宗次の所へ行ってしまう。
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