浪華疾風伝あかね(壱) 天下人の血 築山桂
元和九年 1623年
八年ぶりに大阪に帰ってきた茜16才。守りに真田大助がいる。茜は十六夜屋と言う旅籠に隠れ住んだ。茜は豊臣秀頼と初瀬の方の子だった。
茜が一人で家をでた時、お龍が襲われているのに巻き込まれそのまま、鴻池に連れていかれた。お龍には甲斐という者がついていた。鴻池新六は前に江戸から連れてきた親娘とそっくりな茜を蔵に閉じ込めた。江戸から連れてきた親娘は初瀬と那々姫こと天秀尼だった。茜は鴻池の蔵から助け出された。
初瀬が鴻池の寮から寺島のところに行く途中で真田が初瀬を救い出す。茜は初瀬に会う。お母様という茜に、「替え玉が本物と信じ込まされて哀れな娘」という。大助に見せてはいけないと何かを渡される。大助には「我が娘を奪い去ろうとした醜い裏切り者の左衛門佐、父親に良く似ている。我が娘を掌中にすれば、右府様の残したものを手に入れられるとおもったのでしょうが愚かでしたね。」という。「天秀尼は国松のところへ行った。」という。そして自死する。
大助は茜を連れて逃げる。
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