2016年3月13日日曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎10

風烈廻り与力・青柳剣一郎10 待伏せ 小杉健治
8、9を読んでいないので話がとんでいる。
 囲われ者・おたまが殺される。犯人は年番方与力・蒲原与五郎だが、同心・八島重太郎と岡っ引き吉蔵を巻き込み、おたまの恋人政吉を犯人に仕立てる。政吉の昔の馴染みおつたに犯人は与力であることを伝える。おつたから聞いた剣一郎は調べ始める。おつたの主人・質屋の一文屋角兵衛は与力・蒲原側に付き、角兵衛が命を助けた刺客の新見紋次郎に頼み青柳剣一郎を殺そうとする。
 剣一郎の息子・見習い与力・剣之助は好きな志乃の婚儀が決まり一度は諦めたが、相手の脇田清十郎の業状の悪さを知り、志乃と駆け落ちすることに決めた。清十郎は仲間を集め剣之助に襲いかかるが、手に負えなく角兵衛に怪我をさせて欲しいと頼む。新見紋次郎に襲われ怪我をする。剣一郎は志乃の親・小野田彦太郎に会う。母親・りくは剣一郎の亡くなった兄の元許嫁だった。
 剣之助は志乃を連れ出し酒田に逃げるつもりだ。脇田等に追い駆けられるが剣一郎に助けられ船で逃げることが出来た。
 新見紋次郎はおつたの頼みで角兵衛を殺し、八島重太郎を殺す。蒲原与五郎は囮になり紋次郎を誘き出し、斬られて死ぬ。剣一郎は紋次郎と対決し、紋次郎を倒す。おつやは自死する。政吉は板前の修業をし直す。
 小野田家は上司からの話であり断われば、小普請に落とされる覚悟がいるということだった。剣之助に志乃を連れて逃げて欲しいと思っていた。脇田家は清十郎の悪行が明らかになり、許嫁に逃げられたことは恥でもあるのでもめ事にならなかった。
 剣之助と志乃が夫婦になることは決まった。

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