2016年3月15日火曜日

鎮魂 

鎮魂 小杉健治
 鶴見京介32は包丁で隣人を刺し殺し、現行犯逮捕された森塚翔太の弁護をすることになった。凶器は被害者・宇田川洋一が持って来たと主張する。接見の度に供述が変わる。森塚のDV被害から逃げる藤木利香へのストーカーの事実も出てくる。
宇田川は阪神淡路大震災に遭い、東日本大震災では妻と娘を亡くしていた。藤木利香は阪神淡路大震災に遭い父親を亡くしていた。
 京介が調べると、利香は父の恋人のストーカーだった宇田川の名前を見付け、訪ね、父親の本当の死因を問い質す。宇田川が利香の父親とその恋人を殺したその朝震災が起こり、二人が震災で亡くなったことになった(宇田川告白)。利香は自分がストーカーされていることも話す。宇田川は何とかすると言った。宇田川は森川の隣に住み、問題を起こし、森川の包丁を盗み、森川が包丁を持つように仕向け、自ら包丁めがけ刺された。自殺だった。森川が殺人犯になるように。
森川はこのままだとまたストーカーをしてしまうから自分は殺人犯でいいという。京介は弁護人を解任された。

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