武者の習 火坂雅志
尾張柳生秘剣 柳生兵庫助利巌の長男・新左衛門清巌23才が、主君・尾張六十一万石藩主義直に同道時に襲われ、新左衛門は足の腱を切られる。新左衛門を支えたのは母の腹違いの妹・志乃だった。
伊吹山で修業をする。辻斬りが父だったことが分かった。父親に挑むが負け、廃嫡された。新左衛門は花街に逃げ、自堕落な生活を送る。志乃が来ても会わなかった。
志乃は新左衛門に抱かれた朝、自害した。父の後妻に求められ手込めにされた噂があった。新左衛門は伊吹山に戻った。島原の乱時に父に挑む、勝負には勝が父を殺せなかった。記録には、24才島原陣にて討死となっている。
吉良邸異聞 赤穂四十七士が吉良邸に討ち入った時、荒木又右衛門が吉良邸にいた。
鬼胴丸 鬼胴丸は源頼光を狙っている。捕まえられ百叩きにあった仕返しだ。失敗し、今度は殺された。頼光の伯母・美子が連れ去られ鬼胴丸の名で頼光は呼び出される。鬼胴丸を二度斬った。鬼胴丸は双子だった。
結城恋唄 松本民部は家康の五男だが、四才の時、次男秀康が拾い親になった。秀康が結城家の婿養子になった時、一緒に行く。秀康が越前北丿庄に移った時も一緒に行く。秀康が亡くなった時、民部は諸国流浪の旅に出た。好きだった結城に来て、結城十人衆と新しい代官所との確執を目にする。一揆が起こりそうなところを、死ぬ気で止めた。新しい結城紬を生み出す。
愛宕聖 1492年 氷上右京は細川政元27才に仕えることになった。政元は愛宕山で山伏の格好で修業していた。
1493年 畠山政長を滅ぼし、十一代足利義澄を立て、政元の操り人形になる。政元は権力の座に付いた。
1502年 養子を向かえた頃から、細川家の内部に波が立ち始めた。
1507年 政元は家臣におそわれる。
右京は高山寺で出家し、慈雲となる。
浮かれ猫 玉照神社の猫が浮かれ出ないように掛けている金網を切ってから猫が現れるようになった。沖田総司の前にも猫が現れた。
青田波 高崎藩から県に変わる。年貢を徴収は変わらず、困っている民のため川柳礼三は年貢を五割にする立て札を建て、腹を切った。
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