2016年6月13日月曜日

禁裏付雅帳〈二〉

禁裏付雅帳〈二〉 戸惑 上田秀人
東城鷹矢は公家を監察する禁裏付として、京に赴任する。将軍家斉の父治済の大御所号の勅許を得るため朝廷の弱みを探れ命じられた。
仕事に就くが何もしなくて良いと言われる。
挨拶廻りに行く。二条家で京の生活に慣れるようにと二条家の養女を送り込まれる。
貧乏公家の次女、上手くいけば父親を蔵人に推挙することで鷹矢に取り入るように言い含められている。二条治孝は鷹矢を取り込み、幕府を操ろうと企んでいた。
禁裏付の仕事は月交代で蔵人が提出する出納帳の項目をいくつか手帳に書くように言われ、鷹矢は全てを書き写す。それを見た温子(あつこ)は高い買い物をしているという。二条家に相談に行く。鷹矢の為に尽くしておれと言われる。
松平定信の失脚を狙う水野と松平周防守は七人の家来を京に送り、京都所司代の戸田にお金を渡す。戸田家の用人は鷹矢の命を狙うようにいう。

0 件のコメント:

コメントを投稿