ミヤマ物語 第1部 二つの世界 二人の少年 あさのあつこ
ハギの物語
ウンヌに暮らす少年ハギ。最下層のクサジだった。ハギの友達はニコタ。クサジの上にニクルがあり女友逹フイノがいる。クサジとニクルは話もしてはいけないことになっている。
母・トモは顔も見たことがないミド様の水汲みをしていた。岸壁を降り、瓶を背負って上がってくる。水に一滴血が入ったことで死罪になることになった。ミド様のお屋敷はロウロウが護っている。死罪になる前に、ロウロウやいたちやふくろうに助けられながら岩牢からトモを助け出し逃げている。ウンヌの外へ行くつもりだ。トモが怪我をした。追いかけてくる兵士を巻くつもりで別方向にハギは走った。足に矢が刺さる。
透流の物語
梅村透流(とおる)小学六年生 母・真千 姉・真理絵・高校一年生
母は十年前に病で亡くなった夫・祐市との日々を綴った作品でエッセイストになり、生活プランナー、ライフアドバイザーになり「ビューティライフコンサルタント事務所」代表を務めている。
透流は苛めにあい登校拒否中。近くのクスノキの登ってウンヌへおいでといわれた。真千に雲濡(うんぬ)が父の故郷だと聞いた。雲濡に行く。雲濡の大きなお屋敷を草代さんが一人で守っていた。祖母が「待ってて」と言って亡くなったから。祖母の遺体が無くなったことを母が教えてくれていた。
さらば、ウンヌ
お屋敷の奥の部屋・誰かが何かが時々訪れるという部屋の暗闇に透流が入った時、別世界に行ったような土の匂いとふくろうの声、男達に追いかけられている青い子供を見た。男達がマノモノと言い逃げて行く。暗闇に透流は小さな身体を抱いて立ち尽した。
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