2016年6月25日土曜日

陽炎時雨幻の剣

陽炎時雨幻の剣 死神の影 鈴木英治
秋重七緒17 赤坂新町で祖父・治左衛門が起こした道場を継いでいる。
団子屋の娘・ひのが結婚したばかりの亭主・波津彦と一緒に行方不明になっていた。七緒は聞き込み二人を勾引かした男・旗之助を突き止める。旗之助は世話になっている親分・分蔵の勢力が弱くなり、隣の親分・陸右衛門が人気もあるために分蔵一家が組み込まれそうになっていた。波津彦が持っている不思議な力で陸右衛門を殺そうとしていた。旗之助がひのを隠し、波津彦を陸右衛門の賭場に通わす。七緒がひのを見付けた時、陸右衛門が亡くなりひのが帰されるところだった。二人は帰って行く。旗之助は安心したところで、不信感が一杯の分蔵に殺される。
 七緒は忍びの術を仕えるような武士に助けられる。七緒は惚れた。
和倉信兵衛27才
 殺してから目をくり抜くという殺人が起こった。殺されたのは越後の大庄屋の隠居・照兵衛だった。照兵衛と会っていた両替商伊保屋の主・条五郎も殺され目をくり抜かれて見付かった。条五郎は裏の稼業を持っていたようだ。次に狙われたのは旗本の部屋住み梨田司之丞だった。傷を負い逃げた。仲間三人は殺され、信兵衛の知るところとなる。司之丞は七緒の所に逃げ込んだ。七緒が好きになった侍だった。
信兵衛は潟群明兵衛が犯人だと摑んだ。明兵衛は司之丞を探し、秋重道場に来る。治左衛門に取り押さえられる。信兵衛により条五郎たちが何をしていたか調べられた。明兵衛は主家が謀略にかけられ潰されたことを調べ上げ復讐をした事が分かった。明兵衛は獄門、司之丞は自害した。条五郎を頭領として大名や旗本を取り潰しに追い込む仕事をしていた。
 七緒は新たな団子屋を見付けた。治左衛門と一緒に食べたが兄が持ち帰った団子ではなかった。兄が刺殺された場所で頭巾を被った侍にあう。「陽炎時雨」と言う、侍は立ち止まった。が、行ってしまう。

0 件のコメント:

コメントを投稿