2016年6月17日金曜日

秋山久蔵御用控26

秋山久蔵御用控26 冬の椿 藤井邦夫
臆病神 太一が心臓の発作で苦しんでいる熊本藩細川家の隠居を助けた。掏摸が屋敷に入るのを知った秋山久蔵は、顔見知りになった用人を訪ね、掏摸が拾ったという印籠の中の薬を調べる。掏摸薬は毒・附子だった。掏摸と熊本藩の関係を調べる。上屋敷勘定奉行・沢井に行き着く。沢井は藩の公金で吉原で遊んでいる所を隠居に見られたと思い殺そうとしたのだった。
冬の椿 五年前に久蔵が強請りを掛けた旗本の用心棒を殺した。用心棒の妻・ふみと娘・かよを見張る男がいることに気が付いた神崎和馬は調べる。男は博打打ちの仙八、旗本・小泉竜一郎と一緒にかよを勾引かそうとする。二人は小間物屋伊勢屋の女中と会っていた。二人を捕まえた。かよは伊勢屋の内儀・きぬの子供だった。ふみが流産した後、きぬが子供を道連れに死のうとしている所に行き会い、子供を預かった。女中が知って二人の男に教えた。秋山久蔵は伊勢屋に伝えた。
木戸番 木戸番・喜十は元武士だった。敵討ちで追われる身なので隠していた。辻斬りを見、殺されそうになり、辻斬りを殺して川に落とす。辻斬りは逃げたと言うが、遺体があがり、秋山久蔵は喜十がやったと見抜く。喜十を見張る侍がいた。久蔵は若侍と15年追い駆けている仇討ちの話しをする。若侍は新しい生き方を探しに旅立つ。全てを話した喜十に若侍が旅立ったことを話す。喜十は木戸番を続けている。
落し前 旗本・島野右京は聖天の岩五郎の賭場で負け、腹いせに仲間を集め賭場荒らしをし壺振りに怪我を負わせる。聖天一家は旗本を殺しに掛かる。笠原は死に、坂上は半死半生、石倉は襲われた。聖天一家は捕まった。秋山久蔵は島野家に行き、当主に全てを話す。当主は息子を脇差しで突き刺した。賭場荒らしの落し前はついた。島野殺しを頼まれていた浪人が久蔵の前に現れ、島野は本当に亡くなったのか尋ねに来た。会釈して帰って行った。

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