2016年6月19日日曜日

表御番医師診療禄〈7〉

表御番医師診療禄〈7〉 研鑽 上田秀人
矢切良衛は長崎に着いた。途中博多で南蛮屋が御禁制の植物を干しているのを見たために、長崎の船頭に命を狙われる。何故命を狙われるのか気が付いていない。殺された船頭の船の荷物が抜け荷であったため長崎の商人たち奉行所は忙しい。失敗した南蛮屋は黒田藩に抜け荷の儲けの割を変えることで良衛の殺しを頼む。黒田藩は長崎警護役に命令する。
お伝の方は長崎に行く良衛に懐妊する秘事を調べてくるように言った。そのことを知った将軍のお手付きになった露は、実家の房総屋に南蛮渡来の技術を手に入れるよう願う。房総屋は借金の半分と残りの借金の利子半額を持って秘事を手に入れることを頼んだ。
出島の医師・富山は良衛に宝水を分けて欲しいと頼む。盗まれたという良衛の言葉を信じられず、通訳に商館長の会話をゆがめて欲しいと頼む。
明日矢切の命を狙うという言葉を聞いた丸山の引田屋の女将・たきは駆け出した。

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