2016年6月10日金曜日

町医・北村宗哲

町医・北村宗哲 男嫌いの姉と妹 佐藤雅美
 宗哲は江戸の侠客の手打ちを頼まれた。断わった。
長井半四郎33、父は仙台伊達家で二百俵の御番医、医者の勉強もしていたが、直心影流の花岡道場へも通った。一緒になるつもりのかよが吉原に身売りしそうになり家も本も売り安兵衛一家の定次に掛け合った。百五十両を百八十両に釣り上げる定次の首を刎ねた。安兵衛と話を付けた。五十両で証文を返してもらい、百両を定次の家族に渡した。四年でかよは死んだ。
半四郎は安兵衛に自分の後を継いで欲しいと頼んだ。金貸し業は安兵衛がそのまま、影富は代貸の平八が継いだ。収入のない半四郎は八人で黒門の喜之助の賭場荒らしをし千二百両を奪った。
仙台の殿様が玄丹に半四郎を召し抱えたいと言った。玄丹は自分の娘婿が順番待ちをしているので半四郎は寝たきりで明日をも知れない状態だと答えた。そして殺し屋を頼む。返り討ちに会う。政五郎と玄丹が金を返せ返さないで揉め、玄丹が政五郎を殺してしまった。玄丹が捕まり殺し屋を頼んだのは玄丹だと判った。父と同僚だった岡本了意と出会い半四郎が元気なことが判った。
西村隆太郎が捕まり、七人はすぐまつ屋に立て籠もった。黒門に人数が集まらず持久戦になった。喜之助の寝込んでいた娘が死んだ。丸一日経って生き返った。以前より元気に動き回る。喜之助は引退して久遠寺で得度するという。半四郎たちは後を賢吉にまかし解散した。半四郎は宗哲のところで二、三年修業して町医に成ろうと思った。
半四郎は宗哲のところの患者の娘に種が欲しいと言われる。子を産みたいと。姉妹は男嫌いだったが跡継ぎがなく従姉妹の子を養子にするなら男の種を貰い子を産もうと考えた。そして半四郎んに頼んだ。
賢吉が囲まれていることをしり半四郎は助っ人に行く。妹ちよがきた。宗哲は仲人をすることにした。両国広小路の竜次と市ケ谷八幡宮門前の庄之助と手打ちした。江戸の顔役は全員和睦の盃を交わすことになっている。と言うと浜五郎は折れた。七人は解散した。宗哲は稼業人の長老かつ仲人と言う立場で和睦の盃事は行なわれた。
半四郎はちよと結婚した。仙台藩に戻ることになった。姉・みちはお婿さんを迎えることになった。

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