剣客大名・柳生俊平3 海賊大名 麻倉一矢
柳生俊平の一万石同盟の一人・伊予小松藩は米問屋角間伝兵衛から借財の形に国許の漁業権を狙われる。裏に豊後森藩主・久留島光通がいた。
俊平の元妻・阿久里が現在の夫・伊予松山藩の部屋住み・松平定弍が森藩の下屋敷の賭場に行っていると相談に来る。久留島光通に付き従っていた。借財もあり兄の松山藩主や阿久里の実家が払っていた。
久留島藩の下屋敷と角間伝兵衛の別邸には怪しげな浪人が集まり、吉宗の命を狙う尾張藩の跳ねっ返りも集まっている。松山定弍も居続けのようだ。定弍を連れ帰るために別邸に忍び込み定弍を連れ出し、米問屋仲間の談合の誓約書を見付けた。
九月十五日神田祭を利用して吉宗を狙った。大安宅船と海賊の山車から吉宗めがけて手槍が投げられた。俊平は鼓を投げ、槍を止めた。浪人は全て殺され、尾張の脱藩者は自死した。
伝兵衛は米相場高値維持の役を解かれ一月の休業となった。海賊大名・久留島光通は白髪玄也斎にいいように利用されていた。あわや切腹というところまで追いつめられ大人しくなった。
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