2016年6月23日木曜日

楽土の虹

楽土の虹 
いよっ、若旦那 風野真知雄
 骨董を趣味にしている隠居が殺された。便器で大店になった瀬戸物屋・伊那屋の遊んでばかりの若旦那・鴻之助が解決する。伊那屋の三番番頭・定七が吉原の遊女に夢中になった。定七は手に入れた左甚五郎の猿の三体の彫り物を一体ずつ伊那屋の主人の手に入るようにしていた。百五十両、百八十両、次は三百両と思っていた一体が隠居の手に入ってしまった。取り返すために殺してしまった。店から殺人者が出ると店に御咎めがあるが若旦那が尽力したことでちゃらになった。
多生の縁    坂岡真
  御家人・鈴木一郎は物忘れが激しくなった父親と二人暮らし。浪人に因縁を付けられている娘を助けた。袋物屋の玉造屋の娘・梅だった。鈴木一郎を結婚相手に探しているようだが、自分は御家人であるため関心はあるのだが、知らない振りをしていた。旗本にも鈴木一郎がいる。対戦しなければならなくなった。それも道場の存続のため負けなければならない。梅が勾引かされる。浪人から助けた時の女中が今度も助けて欲しいという。お金と交換する時にあらわれた犯人は旗本鈴木家の用人だった。梅を助け、お金も返り、事件は無かったことになった。道場で仕合いが行なわれた。御家人鈴木は勝たないよう負けないようにしていた。旗本の鈴木が倒れるまで続いた。亀戸天神に出かけると父親が梅を連れてくる。袋物屋の主もいた
鬼しぶ事件帖  辻堂魁
 蓄えを切り崩して暮らす老人から金を騙し取る事件がおきた。政吉が騙された。政吉は首を括った。久はあの時すれ違った男の顔を思い出した。61才の久が若作りして犯人に近づく。首つりに見せかけ殺した。騙りの犯人として僧・額栄が捜索され死体で見付かった。額栄を殺した犯人がお加代と思われた。お加代と久は同一人物と思われた。確かめなかった。

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