2016年12月2日金曜日

表御番医師診療禄〈8〉

表御番医師診療禄〈8〉 乱用 上田秀人
 矢切良衛は黒田藩と南蛮屋の抜荷に関する作業を見た為に命を狙われる。良衛は何も感づいてはいなかった。黒田藩士が四人で襲うが失敗する。出島に入れる遊女に頼み、南蛮人が出島内で良衛を襲う。ピストルの攻撃もかい潜り南蛮人を捕らえる。無かったことにしたい出島町衆は貸出禁止の医学書の写本を許した。オランダ商館側は、和蘭陀人医師を出島勤務にし、最新式の医学を教授し、江戸参府させ、良衛に面会の手はずをつける、その時、最新医学書を進呈すると約束された。早速医学書を写す。役所の良質な紙も貰い良衛は喜んだ。
 義父・今大路兵部大輔より長崎遊学の中止の手紙が届く。正式な使者が来るまでに良衛は筆写を三造は珍しい薬を買う。帰りの船も義父が手配済み。
 良衛の長崎遊学は二ヶ月で切られた。伝の方が毒でなないが何か子が出来ないようにする薬を盛られているのではないか。と考えたのが切っ掛けだ。矢切なら判るかもしれない。矢切の遊学を終えさせよ。ということになった。
 

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